わさびの高級品種「真妻」
わさびにも他の野菜のように品種があります。大きく分けると二系統あり、”真妻種”と”実生種”があります。
真妻種は実生種に比べ、辛味と香り、旨みが強く、すりおろすと粘りがあるのが特徴です。わさびの品種の中で、品質が良いとされ、市場での評価が最も高いわさびです。
しかし真妻種は、栽培するにあたっては、実生種に比べ育てるのが難しいとされてます。
それはわさびが、気温や水質・水温などの環境条件がわさびの品質を左右するのですが、その条件が真妻は、他のわさびよりもさらにシビアなためです。
それから、実生種が種を採りわさびの苗にするのに対し、真妻種は種ができない性質をもちます。その理由から、分けつ根を苗に使うか苗屋さんから購入するなどの方法を用いるのですが、実生種よりも手間と費用がかかるといえます。
以上の理由から真妻は希少価値の高いわさびといえます。
わさびの「旬」
わさびにも他の野菜のように「旬」があります。
一番の旬は冬です。冬から春先にかけての寒い季節は、わさびの辛味と香りが、一段と強くなり、一番おいしい季節です。
冬は、根茎はもちろん、葉の部分も辛さが強く、歯触りもやわらかくなります。
葉わさびはしょう油漬にするとびっくりするほどおいしいので、わさび農家の人はもちろん、地元の人は各家庭でつくって楽しんでいます。
夏のわさびについては、葉は固いですが、根茎は辛味と香りは強くおいしいです。
我が家の食卓では、夏は中華ザルが定番で、薬味として、めんつゆにたっぷりとわさびを入れて食べてます。
しいて言えば、5月のころのわさびは、他の季節に比べ、辛味が弱くります。粘り気も少なく、多少水っぽくなります。